液体中に超音波を照射することによりキャビテーションと呼ばれる気泡の発生、圧縮、崩壊過程がおこり、数千度、数千気圧の高温の反応場が形成されます。この超音波エネルギーを利用してこれまでの方法では合成されない全く新しい化合物の合成が可能になります。超音波利用による化学、製薬、食品工業技術の高度化と革新が期待されています。
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超音波反応装置 SRシリーズ[特許取得]、[実用新案登録] |
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特長:
超音波反応装置SRシリーズは、超音波エネルギーを利用して化学反応の促進、新化合物の合成、分散、乳化及び抽出など処理を行う装置です。本装置は工業化大量処理に最も適した容器内部照射型で、棒状超音波振動子(放射体)から360度方向に超音波エネルギーを放射するため、より均一の音場が得られます。
ジャケット付、反応温度をコントロールすることができます。また、撹拌器、マグネチックスターラーを用いて反応物の攪拌を行うことができます。
特注品SR-500HD-T型、SR-1000T型は、反応液と振動子は直接に接触しない。特に、腐食性の強い反応液、または製薬等業界の薬液処理に適します。
内部ジャケットに温度調整媒質を流通することで、振動子の温度上昇を抑えるとともに反応温度をコントロールすることができます。
仕様:
型式 |
SR-200 |
SR-300 |
SR-500 |
SR-1500 |
SR-10L |
SR-40L〜(※1) |
周波数 |
40kHz |
25kHz( or 30kHz, 40kHz) |
出力 |
300W |
600W |
1000W or 2000W |
出力調整 |
50〜100% |
出力モード |
連続/パルス |
振動子材質 |
振動部:チタン合金; キャップ:ステンレス |
反応槽容量 |
200mL |
300mL |
500mL |
1500mL |
10L |
40L〜 |
反応槽材質 |
PYREXガラス |
SUS304 or SUS316L |
使用温度(※2) |
標準タイプ:65℃ / 高温(HD)タイプ:95℃ |
発振器寸法 |
W250×H80×D180mm |
W250×H130×D270mm |
電源(※3) |
AC115±15% 50/60Hz(AC100V可) |
AC230±15% 50/60Hz(AC200V可) |
付属品 |
接続ケーブル |
接続ケーブル、撹拌器 |
オプション |
マグネチックスターラー、温度計 |
− |
※1 超音波の周波数、出力、及び反応容器の寸法等については、ご希望に合わせて設計、製作可能です。
※2 耐温95℃のHDタイプも製作できます。
※3 AC100V用電源変換トランス(AC100V→AC230V)は別売りとなります。
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超音波反応装置 SR-200型 / SR-300型 / SR-500型 / SR-1500型等 |
小容量、実験用超音波反応装置

SR-500 SR-1500 Video SR-1500 |
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SR-500HD-T(特注品) SR-1000T(特注品) SR-400H(特注品)
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超音波反応装置 SR-10L型 |
少量生産用パイロット装置

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超音波反応装置 SR-40L型〜 |
大量生産用装置

SR-80L
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応用例

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超音波振動子(放射体)の音響放射原理
超音波放射体として丸棒状ホーンを採用し、丸棒状ホーンの一端に振動子が取り付けられている。下図に示すように、振動子の振動による放射体の軸方向の伸び縮みに対し、直径方向が伸び縮みするポアソン効果を利用して、振動体の長手方向の振動を半径方向の振動に変換させ、放射体の全周306度方向に音波を放射する。これにより、反応容器内部で均一な音場を形成できる。
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